AIで作業効率化、人が手をかけるべきこと。お客様に選ばれる境界線

AIで作業効率化、人が手をかけるべきこと。お客様に選ばれる境界線

はじめに:AIが「当たり前」になった時代に、改めて考えたいこと

最近、本当にいろいろなことがAIでできるようになりましたよね。文章を書いたり、画像を作ったり、SNSの投稿を自動で考えてもらったり。私自身もShopifyのサイト構築やマーケティングのお手伝いをする中で、AIツールを活用する機会がとても増えました。

でも、そんな中でふと立ち止まって考えることがあります。

「これ、本当にお客様に届いているのかな?」

今回は、AIをうまく活用しながらも、人の手をかけるべき部分について、私が日々業務で感じていることを書いてみたいと思います。Shopifyを使って事業をされている方にも、これからオンラインショップを始めようとしている方にも、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

⑤人とAIの共存

AIで「効率化」できること、できないこと

AIが得意なことはたくさんあります。たとえば——

  • 商品説明文の下書きを作る
  • SEOキーワードを調べる
  • メールの文章を考える
  • 画像のサイズを整える
  • データを分析して傾向を読む
  • バナーを作る
  • 簡単な動画編集をする

 

 

  • ②AIと手書きノート

こういった「作業」の部分は、AIによってどんどん効率化されています。時間の節約になりますし、出来るなら絶対に使うべきだと思っています。

一方で、ここはAIに任せなければ良いのに。。。と日常で感じることはありませんか。

私は実はたくさんあります

商品を買おうとしている時に、どんな気持ちでサイトを訪れて、何を見て心が動いて、何を見て「やっぱりやめよう」と思うのか。そこは、まだ人間にしかわからない領域だと私は感じています。

購入体験。お客様の感情が揺れ動く瞬間とは、どんな時なのか。

全てを効率化で済ませると、ここが全然生まれないなないな。と最近よく感じるのです。

「AIっぽい画像」が信頼を壊す瞬間

最近、あるブランドのSNSを見ていて、少し違和感を覚えました。商品の写真がAIで生成されたモデル画像で、その商品を使っているのはAIだとわかる。

綺麗な写真だったのですが、私は少し違和感を感じました。写真はそのブランドの空気感を出し、お客様に好きになってもらう一番お客様の心に近づきやすい部分です。

私は買い物が大好きなので、商品写真やパッケージ、自分が使ったらどんなふうかどんな人が使っているのかを一つの写真から想像しながらじっくり購入するか否かを考えます。

AIを仕様している綺麗な写真は私には刺さりませんでした。

なぜかというと、自分が使用するイメージが全く湧かなかったからです。

私たちは無意識に「自分に似た体型の人が着ているところ」「個性的なコーディネートのヒント」「リアルな着心地感」を求めています。AIが作り出した"完璧な人形"のような画像では、そのイメージが補えないんですよね。

私はよく、UNIQLOさんのオンラインサイトをみて商品写真よりじっくりスタッフスナップをみます。

ただ人に商品を着せるだけではなく、人それぞれの着こなし方のアイデアを参考にしながら手持ちの服との組み合わせを考えます。

購入の決め手になるのは必要かどうかよりも、スタッフの方がしている素敵な着こなしを見て欲しくなる。人がオシャレを楽しみたくなる心理はここが大きいのではないかと。

次にレビュー。それを購入した人がどんな満足を体験してるのか、逆に購入するなら我慢しなければいけないポイントはどこなのか。など。

サロンのSNSでも感じることがあります。お客様がその美容室のSNSを見るのは、

「この美容師さんの技術やセンスを見たい空気感が知りたい」からです。

どんなトレンドがあるのか。など。

でも、AIで生成されたヘアスタイル画像ばかりが並んでいると、その美容師さんの「本当の腕前」が全く見えてきません。むしろ、「なぜ実際の施術写真を見せてくれないんだろう?」という不信感につながることさえあります。

 

④オンラインショッピング

人が選ぶものに人のこだわりは絶対に必要。

問題は、「誰に届けたいか」を考える前に、ビジュアルだけを先に進めてしまうことです。

  1. 商品やサービスを、どんな方に届けたいか (年齢、ライフスタイル、価値観、どんなことに悩んでいるか)

  2. その方は、どんなビジュアルに心が動くのか (リアルな写真?おしゃれなイラスト?温かみのある雰囲気?)

  3. その方が「信頼できる」と感じるのは、どんな情報か (実際の使用感?スタッフの顔?お客様の声?)

この順番を大切にすると、AIを使う場面と、人の手をかける場面が自然と見えてきます。

今意識しているAIと人の手、使い分けのイメージをまとめてみました

AIに任せていいこと 人が手をかけるべきこと
文章の下書き・構成案 お客様への言葉のトーン・温度感
画像の背景処理・サイズ調整 実際の商品・人・空間の撮影
データ分析・キーワード調査 顧客の感情・購買心理の読み取り
スケジュール管理・自動投稿 ブランドの世界観・ストーリー設計

 

おわりに:「お客様目線」は、これからの時代の最強の武器

AIがどれだけ進化しても、「このブランドが好き」「この人から買いたい」という感情は、人間にしか生み出せません。

これからの時代、AIを使いこなすスキルはもちろん大切です。でも、それと同じくらい、それ以上に大切なのは、お客様の気持ちに寄り添う力だと私は思っています。

 何を見て、心が動きますか? 何を見て、「このブランドを信頼しよう」と思いますか?

その問いを持ち続けることが、AIの時代に選ばれるブランドをつくる、一番の近道なのではと思っています。